フランス・日本の二拠点経営を行うシェフ。目指すは食を通した社会への新しい価値提供、あるいはレジスタンス

KEISUKE MATSUSHIMA
松嶋 啓介

Keisuke Matsushima 松嶋 啓介

■目指すのは、イノベーター(革新者)であり続けること

今後の夢を教えてください。

松嶋氏:
「五大陸制覇」です。世界の五大陸、すべてに店を出したい。ずいぶん前から宣言はしていて、いろいろなところからオファーはいただくんですけど、なかなか話が進まなくて(苦笑)。それでも近い将来、絶対に実現させます。そのためにも、今いるスタッフが早く育ってほしい。メンバーがそろえば、チームで攻められますから。

実はすでにロンドン、スイス、モナコでの出店計画があり、数年以内にはオープンする予定で準備を進めています。それから近々ニースにも友人と一緒にハンバーガー屋と寿司店を新たにつくります。

これまでの店もそうですが、新しい店を始めるきっかけは、たいてい“人ありき”です。誰かと一緒にやりたいと思って始めることが多いですね。ただし、業態は違っても会社の理念がぶれないように「KEISUKE MATSUSHIMA」ブランドは、きちんとつくるつもりです。

お話をうかがっていると料理人よりも経営者としての発想力がお強いと感じます。

松嶋氏:
そうですね、僕を料理人のお手本にはしないほうがいいと思います。市場に行ったり、メニュー作りや味見は徹底的にやりますけど、料理だけにフォーカスして、求道者的に料理を究めて行く、という発想はあまり好きではないんです。

どちらかというと、もっと違う意味の料理…異なるジャンルの業界の人たち、例えば芸術家やアスリートなどと一緒に何か新しい価値を作っていく。それによって、世の中が少し良くなっていく、というようなことを目指していきたい。

料理人だからできること、というのもあるんですよ。例えば、仕事をバリバリやっているようなお父さんが、料理を習得して、家庭内で食事を振る舞えるようになったら、家族での父親の立場、さらには家族のあり方が変わってくると思いません?そんな思いから、日本にいるときは、「パパだけの料理教室」を主催しています。

僕が目指すのは、つねにイノベーター(革新者)であること。他の店と同じことをするのではなく、誰もやらなかったようなことを追求する。さっきも言ったとおり、僕は競争は嫌いなんです。唯一であり、モノポリー(独占)な存在でいたい。そして、その活動の先に、社会が良くなっていくようなものをやっていければ、なおいい。

「人を良くすると書いて食」
「人を良くする事と書いて食事」
といいますが、愛情や友情は食事を通して育むもの。だから、食というのは大切なんです。

「『食い』改めよ!!」。そんな発想で、食事を通じて、社会の歪みを直すことができるのではないでしょうか。

スタッフとはそうした意識も共有しながら、世界に挑んでいきたいですね。

(聞き手:齋藤 理、文:村山 知子、写真:清水 知成)

Keisuke Matsushima 松嶋 啓介

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