世界大会でも、小さな喫茶店でも同じ。 目の前のお客様を楽しませるのが、僕の仕事

Okaffe Kyoto(オカフェ キョウト)
岡田 章宏

■技術を追求するよりも、目の前のお客様を楽しませることのほうが面白い。

それが、バリスタの価値。ということになるのでしょうか

岡田氏:
正直に言うと、僕は自分のことをバリスタと呼ぶのにはちょっと抵抗があります。じゃあ、何なのかというと「サービスマン」です。エンターテイメントを通してお客様を楽しませて元気にするのが、僕が考えるサービスマン像。たまたまコーヒーというものを介して、サービスを提供しているにすぎません。

僕は常々、思うのですが、サービスほど面白い仕事は他にありません。自分のパフォーマンスでお客様を楽しませるのが、サービスの本質です。過去に日本一のバリスタになったり、ラテアートで世界3位にもなったこともありますが、技術だけを追求していては、この仕事の面白さに気づいているとは言えません。

技術を追求するよりも、目の前の1組のお客様を楽しませることのほうが、どんなに面白くてやりがいがあるか、ぜひみんなに知って欲しいですね。

「人を楽しませる」というのが、岡田さんが考えるバリスタなんですね。

岡田氏:
そうです。それは、世界大会でも、小さな喫茶店でも同じです。カウンターの中にいる僕を見に来てくださるお客様に、最高のパフォーマンスとエンターテイメントで喜んでいただく。次にいらっしゃる時には、その期待をさらに上回るサービスを提供する。だから僕の店は大きくなくていいんです。

この店に来てくださって帰る時には「さぁ、明日から仕事を頑張ろう!」と元気になっていただければ、僕にとってこれに勝る喜びはありません。

最後に、これからバリスタを目指す人、飲食業界で働く人へメッセージを。

岡田氏:
技術や知識の追求が、僕たちの仕事の本質ではないということですね。バリスタなら、おいしいコーヒーを淹れて当然、ラテアートが上手くて当然です。でもそこで満足してしまっては、仕事の面白さを半分も理解できているとは言えません。

自分が提供したコーヒーや食事を手にしたお客様の表情を見てください。そしてコミュニケーションをとってください。目で見て驚いていただき、味わって感動していただき、そのリアクションを僕たちが見て、一緒に盛り上がる。それが、この仕事の醍醐味です。このやりがいを知らないまま、飲食業界から離れてしまのはとても残念です。本当にもったいない。

僕たちの仕事にマニュアルはありません。その場・その時・その状況によって答えが違うからこそ、面白いのです。個性が仕事に反映されるから、自分の価値を高めることが大切になると言えるでしょう。サービスの仕事というのは、いわば人を育てる仕事だと思います。

(聞き手:市原 孝志、文:上田 洋平、写真:逢坂 憲吾)

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